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「寂しくなんか無い…寂しくなんかないニャ…」
ミーナは独りのベッドで呟いていた。
自分には家族はいない。
カイザーにも家族はいない。
フェイスの過去に至っては、謎だらけだ。
“フェイス”という名前自体、カイザーが勝手に付けたらしい。
折角フェイスが何かを話そうとしてくれてもカイザーが話を遮るし
実際聞きたくないと思う日の方が多い。
ミーナから家族を奪ったのは…
間接的にとはいえフェイスだからだ。
しかしフェイスを大切に思う気持ちに嘘はないし
いつだって強くて頼りになるいい仲間だ。
でももし、フェイスに“家族”がいたら?
フェイスだけ、家族を持っていたら?
自分はどう思うのだろう。
ミーナは自分でも予想が付かなかった。
喜べるだろうか。
それとも、妬むのだろうか。
…わからない。
なにも、わからない。
ミーナは部屋の明かりを消した。
闇は、まるで自分の全てを呑み込もうとしているようにも思えたが
むしろ飲まれて消えてしまいたい気分だった…。
ミーナは独りのベッドで呟いていた。
自分には家族はいない。
カイザーにも家族はいない。
フェイスの過去に至っては、謎だらけだ。
“フェイス”という名前自体、カイザーが勝手に付けたらしい。
折角フェイスが何かを話そうとしてくれてもカイザーが話を遮るし
実際聞きたくないと思う日の方が多い。
ミーナから家族を奪ったのは…
間接的にとはいえフェイスだからだ。
しかしフェイスを大切に思う気持ちに嘘はないし
いつだって強くて頼りになるいい仲間だ。
でももし、フェイスに“家族”がいたら?
フェイスだけ、家族を持っていたら?
自分はどう思うのだろう。
ミーナは自分でも予想が付かなかった。
喜べるだろうか。
それとも、妬むのだろうか。
…わからない。
なにも、わからない。
ミーナは部屋の明かりを消した。
闇は、まるで自分の全てを呑み込もうとしているようにも思えたが
むしろ飲まれて消えてしまいたい気分だった…。
by bluecastle2 | 2006-05-01 16:09 | 独り【退治屋】